田舎の素晴らしさ〜種の分かち合い

 

田舎の素晴らしさ〜種の分かち合い

田舎暮らしを始めたら、家庭菜園をやりたいという方が多いのではないでしょうか?
八ヶ岳はその冷涼な気候も手伝って、菜園をするのにぴったりな気候のようです。

「農薬を使わなくても簡単に野菜ができた」
「夏など、採れ過ぎて困るぐらいだった」
という話をよく聞きます。

しかも!
最近知ったのですが、種も必ずしも買わなくてもなんとかなるのです。
「山梨種苗ネットワーク」というとても素晴らしいグループがあります。

こちらは、種苗交換会を中心に、自家採種に関する情報交換や採種方法の勉強会など、
種苗に関するさまざまな活動を行うことを目的として、2010年4月に発足したそうです。
自家採種している種をみんなで持ち寄って交換し、種採りの輪を広げるとともに、
その土地に合った固定種をみんなで育てて種の自給を目指そうという趣旨の会です。
◆連絡先(rin_hakushu@ybb.ne.jp)

実は、ホームセンターなどで簡単に手に入る種は、ほとんどがF1種のもの。
F1種というのは種継ぎしても安定した性質が得られないため、毎年種を買う必要があります。F1開発に使われている雄性不稔(ゆうせいふねん=おしべがない奇形の種)が、健康に悪影響があるのではないかという説もあります。

それにたいして「自家採種」というのは、自分のところでなった作物から種をとったもの。
手間はかかるけれど、その環境に適応した形質を受け継いでいくようです。

一つの実から山のようにとれる種。それをみんなで交換する。
しかも、まずは自分が提供できるものがなくても大丈夫、という懐の大きさ。
こういった分かち合いの心に基づいたしくみ、田舎らしくておおらかでいいですよね。

自分の畑からも無事種がとれたら、それを持ってまたぜひ会に参加してはどうでしょうか?