森の水  循環を考えて住まいを創る

八ヶ岳の標高1000m付近は、湧水の多い地域です。

森に降った雨や雪は、火山性の地層や豊かな土壌にゆっくりと染み込み、地下水として蓄えられていきます。

そのため、このあたりでは少し深く地面を掘ると、湧水が溜まる場所もあります。

そこに小さな窪みをつくると、自然と水が集まり、小さなビオトープのような水辺が生まれます。

やがて鳥たちが水を飲みに訪れ、昆虫や小さな生きものも集まってきます。

森の中の静かな水面は、人だけでなく多くの命を支える場所になります。

八ヶ岳の地域には、井戸を掘ることが難しいエリアもあります。

しかし、土地の水の流れをよく読み、少し深く掘ることで、庭に池をつくることができる場所もあります。

森が育んできた地下水が、静かにそこに現れるのです。

私たちは、森を切り開いて暮らすのではなく、森がもともと持っている環境や循環を大切にしながら住まいを考えています。

木々や土、水の流れをよく観察すると、その土地にふさわしい暮らしのかたちが少しずつ見えてきます。

 

森に住む豊かさとは、自然を変えることではなく、その恵みの中に静かに暮らしを置くことなのかもしれません。

八ヶ岳の森に蓄えられた水は、今日もゆっくりと湧き出し、森と人の暮らしを支えています。

スタッフ こりの

#ビオトープ
#八ヶ岳
#森に暮らす
#二拠点
#移住
#本当の豊かさ